GIMER-STICK

エポキシのブログ

エポキシとフィラーの混合比をテストしてみた

エポキシにいろいろなフィラーをいろいろな比率で混ぜてみて粘度や性状がどのように変わるかテストしてみました。
いままでフィラーを使ったことのない人には参考になると思います。

<テストの方法>
「システムスリーエポキシ」の主剤(A剤)10ml(注1)にフィラーを混ぜて粘度の変化を観察してみます。
テスト日:2008年8月7日
テスト時の気温:32℃

(注1)なぜ、硬化剤(B剤)と混合せずにテストをしたのか。
エポキシは2液を混合すると、その時点から化学反応が始まります。そして時間が経つとともに粘度が増してきます。やがてゲル状になり、さらに水あめ状になり、だんだん硬くなります。最終的にカチカチになります。
このテストの目的は、フィラーによる粘度の変化をみるためですから、エポキシそのものの粘度変化があると困るのです。 とくに気温の高い時期だったのでゲル化も速いと考えられます。そのためこのテストでは主剤(A剤)のみを使っています。


■ エポキシにシリカシックナーを混ぜる

●エポキシ:シリカシックナー=1:1(体積比)

ペースト状になってほとんど垂れない。
写真はないが、「エポキシ:シリカシックナー=1:0.5」の場合は垂れます。

●エポキシ:シリカシックナー=1:1.5(体積比)

固いペースト状。垂れない。スティックが自立する。


■ エポキシにウッドフラワー(木粉)を混ぜる

●エポキシ:ウッドフラワー=1:0.5(体積比)

トロトロ。エポキシにもあまり色が付かず透明。

●エポキシ:ウッドフラワー=1:1(体積比)

軟らかいペースト状。あまり垂れない。

●エポキシ:ウッドフラワー=1:1.5(体積比)

かなりバサバサ。

●エポキシ:ウッドフラワー=1:2(体積比)

バサバサ。ダマになる。


■ エポキシにフェノリックマイクロバルーンを混ぜる

●エポキシ:フェノリックマイクロバルーン=1:1(体積比)

トロトロ。

●エポキシ:フェノリックマイクロバルーン=1:2(体積比)

軟らかいペースト状。垂れる。

●エポキシ:フェノリックマイクロバルーン=1:2.5(体積比)

ペースト状。まだ少し垂れる。

●エポキシ:フェノリックマイクロバルーン=1:3(体積比)

やや固いペースト状。あまり垂れない。

●エポキシ:フェノリックマイクロバルーン=1:3.5(体積比)

垂れない。スティックが自立する。

●エポキシ:フェノリックマイクロバルーン=1:4(体積比)

固いペースト状。

●エポキシ:フェノリックマイクロバルーン=1:4.5(体積比)

写真のようにバサバサな感じ。


■ エポキシにキューセルを混ぜる

●エポキシ:キューセル=1:0.5(体積比)

トロトロ。

●エポキシ:キューセル=1:1(体積比)

軟らかいペースト状。

●エポキシ:キューセル=1:1.5(体積比)

ペースト状。

●エポキシ:キューセル=1:2(体積比)

ペースト状。垂れる。

●エポキシ:キューセル=1:2.5(体積比)

やや固いペースト状。ほとんど垂れない。

●エポキシ:キューセル=1:3(体積比)

スティックが自立する。


■ エポキシにプラスチックミニファイバーを混ぜる

●エポキシ:プラスチックミニファイバー=1:1(体積比)

ペースト状。少し垂れる。

●エポキシ:プラスチックミニファイバー=1:1.5(体積比)

あまり垂れない。

●エポキシ:プラスチックミニファイバー=1:2(体積比)

バサバサになる。垂れない。

●エポキシ:プラスチックミニファイバー=1:2.5(体積比)

バサバサ。