エポキシのブログルアーのコーティングのはなしルアーのコーティングについてはいろいろ試してきました。昔からある方法は、ラッカー系塗料を使ったものです。 手作りルアー関係の本には必ずといっていいほど使われています。 ひとくちにラッカー系といっても、実はなかなかややこしくて、ニトロセルロースラッカー、アクリルラッカー、水性のものとか、広い意味でのラッカーを含めるといろいろあります。 釣り用として「セルロースセメント」という名称で売られているものもラッカー系です。 詳しい組成は分りませんが、おそらくニトロセルロースラッカーと同等なものと思います。 そこでまずニトロセルロースラッカーについて簡単に触れてみます。 ニトロセルロースラッカーは、硝化綿(ニトロセルロース)、樹脂、可塑剤、溶剤などから構成された塗料です。 ニトロセルロースとは、植物の細胞から作られる繊維のようなものです。これが溶剤や樹脂の中にただよっているとイメージすると分りやすいかもしれません。 乾燥機構は単純で溶剤が蒸発して固まります。 特徴としては乾燥が早いことがまずあげられます。通常1時間くらいで乾燥します。 乾燥してからも溶剤で再溶解します。一液型塗料なので扱いやすい。 欠点としては、厚塗りができない。(肉持ちが小さい) 刷毛塗りが難しいなどがあります。 耐候性、耐水性、耐摩耗性はよくありません。 揮発成分が多い。塗装時に塗膜として残る成分は15%程度しかありません。これが厚塗りできない理由です。 その他にも、シンナー臭、室内での作業の安全性、揮発性有機溶剤(VOC)による大気汚染などの問題もあります。 ラッカー塗料の歴史は結構古くて1920年代から使われています。 バスフィッシングが盛んなアメリカで古くからルアーの塗装に使われてきたのは当然のことだったでしょう。 さて、ルアーのコーティングに使う場合のはなし。 ラッカーは厚塗りができないため、厚くコーティングするには何度も塗り重ねなければなりません。これは結構面倒です。エポキシ一回塗りの厚さにするには 5〜6回以上も塗り重ねなければなりません。 ラッカー同士の塗り重ねの場合、下のラッカーを溶かしてしまうため刷毛塗りが困難です。そのため、いわゆる「ドブ付け」といって塗料の入った容器にルアー全体をどっぷり浸けて塗るという方法がとられます。 ラッカーの下塗りの上にラッカーを上塗りしたときには、下のラッカーの表面を少し溶かして上塗りのラッカーが付きます。つまり一体化して塗膜を作っていくので付着はよいです。 ラッカー同士の塗り重ねについては問題はありませんが、ラッカーとラッカー以外の塗料の塗り重ねについては注意が必要です。 付着不良、ちじみ、白化、膨れ、黄変などの問題を起こすことがあるので確認が必要です。 エポキシについて エポキシは1960年代から使われており、ラッカーに比べると新しい塗料です。 エポキシは化学反応で硬化します。硬化時間は製品によってさまざまです。 基本的に揮発性有機溶剤を含んでいません。粗悪品は溶剤で希釈して粘度を落としたものもあるようなので注意のこと。もちろん、 ヒロウッデンカヌーショップではそのような粗悪品は扱っていませんが・・
基本的に揮発成分がないので、塗った厚さがそのまま塗膜になります。したがって厚塗りが可能です。欠点としては、2液反応型なので可使時間が限られます。それとやや高価なことでしょうか。 耐水性、耐摩耗性に非常に優れています。 残念ながら耐候性はそれほどよくありません。これは、合成樹脂やプラスチックの宿命で、紫外線によって劣化してしまいます。 ルアーのコーティングとして使う場合のはなし。 厚塗りができるので、ラッカーに比べると塗り回数が圧倒的に少なくて済みます。 シンナー臭もないので作業が楽です。 耐水性に優れているのでルアーも長持ちします。 塗膜が硬くて丈夫なので強いルアーを作ることができます。 エポキシ同士の塗り重ねについては問題はありません。問題はエポキシとエポキシ以外の塗料を塗り重ねる場合です。 付着不良、ちじみ、白化、膨れ、黄変などの問題を起こすことがあるので確認が必要です。 ルアーの場合、ほとんどの場合色を付けるという作業が欠かせません。 コーティング用の塗料と色付け用の塗料との相性は確認が必要です。組み合わせは限りがないので、個々の塗料の相性についてはここではふれません。 私自身はいろいろ試してきたのでデータはたくさん持っています。これについてはまたの機会にします。 とにかく、作り方にしても塗り重ねの方法にしてももちろん塗料の種類にしてもルアーを作るひとによっていろいろです。 いろいろな材料や塗料を使って、自分なりの方法で試してみてください。そして自分なりの方法を見つけることが重要です。 エポキシを使ったルアーの作り方はこちらを ⇒「ルアーをつくる」
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